母親として子供とのコミュニケーションの取り方に悩んでいる方に

育児

これまで子供と接する機会がなく、生まれてくる自分の子との接し方がわからないプレママ。

子供がイヤイヤ期に入り、どう接してよいか悩んでいるお母さん。普段、子供との時間があまりなく、子供との接し方に不安があるお父さん、おじいちゃん、おばあちゃん。

子供に自分の気持ちを伝えたり、子供の気持ちを知るために効果的な子供への接し方をお教えします!

目次

母親としての役割とは?

母親だからといって、特別な役割があるわけではないと私は考えています。

日本では、子供と接する時間が一番長くなるのは母親であることが多く、母親としての特別な役割があると感じてしまうこともあるでしょう。

「頭の良い子にする母親の言葉かけ」や「感情豊かな子に育てる母親の習慣」ということを謳った育児書を目にすることが増え、育児書の多くは母親が対象になっていることも、母親のプレッシャーを増していると感じます。

しかし、子供に関わる全ての大人が、大なり小なり子供に影響を与えているのです。

母親に限らず、子供と接する全ての大人が、少しでも子供との関わりが楽しく、ラクになるように、子供との関わり方について紹介します。

子供の発達によって関わり方を変えるとうまくいく

子供が大人に求める関わり方は、発達段階によって異なるもの。

全ての子供に当てはまるわけではないですが、各発達段階の子供の傾向を知ることで、関わりに役立てていくことができます。

ここでは、乳児期と幼児期に焦点を当てていきましょう。

乳児期は「応答的な関わり」

乳児期の子供は「応答的な関わり」を求めています。

生まれたばかりの赤ちゃんは、泣くことでコミュニケーションをとっています。

泣くことで、お腹がすいた、オムツが汚れていて気持ち悪い、などの不快を伝えているのです。

なので、それに応えるように「お腹すいたかな」「オムツ変えようか」などと話しかけながら、お世話をしましょう。

赤ちゃんが望むことに対して応える「応答的な関わり」をすることで、赤ちゃんは「この人は自分の不快を解決し、養護してくれる人だ」と認識し、信頼関係が築かれていきます。

これが赤ちゃんにとっての初めての人間関係になり、愛着と呼ばれるものになります。

母親を始めとした養育者との愛着形成は、その後の成長に重要な役割を果たします。

幼児期は「共感と言語化」

幼児期の子供には共感することと、言語化してあげることが大切です。

人は2才頃までに喜怒哀楽を始めとした、様々な感情を獲得すると言われています。

しかし、悲しい気持ちの時に「自分は今『悲しい』のだ」と、最初から認識しているわけではありません。

大人が「今、悲しいんだね。嫌だったよね」などと共感しながら言語化することで、「この気持ちは『悲しい』なのか」と理解し、感情と言葉がつながっていくのです。

小さな子供が癇癪を起こすのは、自分の気持ちをうまく伝えることができない、もどかしさが原因の一つだとも言われます。

感情と言葉が結びついてくると、自分の気持ちを言葉で説明することができるようになり、癇癪を起こすことが少なくなります。

子供との関わりのポイント

全ての子供に当てはまるわけではないですが、意識すると子供との関わりが良い方向に変わっていく「関わりのポイント」がいくつかあります。

育児する中で感じたポイントを、3つにまとめて紹介します。

誠実に

相手は子供とはいっても、「誠実に接する」ことが最も大切だと私は考えます。

大人も、自分が間違えた時は謝ることや、ごまかしたり、はぐらかしたりせずにその子の理解できる範囲で話して聞かせることが、誠実に接することです。

幼い我が子と長い時間を過ごしていると、ちょっとしたことで子供を理不尽に怒ってしまうこともあります。

そんな時は、「今日は怒りすぎちゃったよね、ごめんね」と正直に謝るようにしています。

私の謝罪に、娘は、1,2才の頃は理解できているのかいないのか、あまり反応がなく、3才くらいの頃は「パパ、ママ怒ってるの嫌い」と言うこともありました。

4才になり、最近は「私もごめんね」と言ってくれることもあります。

だんだんと私の気持ちが伝わるようになってきていると感じています。

自分にミスがあれば、正直に謝る。

また、子供達が楽しみにしていた予定を、やむを得ず変更せねばならないような時は、ごまかさずに理由をきちんと説明することで、子供達も理解を示してくれました。

の「誠実に接する」ということについては、子供と接する上で、幼児期以降、ずっと通じる、最重要ポイントだと私は思っています。

短く、簡単な言葉で

長々と話して聞かせるのではなく、話は短く切り上げ、子供が理解しやすい簡単な言葉で伝えましょう。

明確に伝えなければならないことがある時は、特に大切なポイントになります。

私は、危険なことや誰かに危害を加えることなど、やめさせたいことがある場合は、特に短く、簡単に、を意識しています。

説教が難しくて長いと、子供は理解が追いつかずに話を聞くことをやめてしまうと。

ビシッと短く簡単に伝えて、引きずらないようにすることが、説教の効果を高めると聞きました。

私も実際に、話が長く複雑になってくると、子供達の集中力が落ちていくことを感じ、短く、簡単に、を意識するようになりました。

娘が2才の時、砂場に行くとお友達に頭から砂をかけてしまうということが時々ありました。

「〇〇ちゃんのお目目に砂入っちゃうし、頭汚れちゃうし、〇〇ちゃん悲しいと思うよ」などと、最初は色々話して聞かせていましたが、理解できていないようでした。

なので、その後は「〇〇ちゃんのお目目痛いから、ダメ」と言うようにしました。

そう伝えた時の方が、娘は素直に謝ることができたように思います。

誠実に接していれば大人の気持ちは子供に伝わりますが、明確に伝えたい内容がある場合は、短く、簡単な言葉で理解させるようにすると良いでしょう。

そのためには、普段から簡単な言葉で言い換えるように意識してみてくださいね。

大人の使う当たり前の言葉も、子供にとっては初めて聞く言葉かもしれません。

触れて

幼い子供ほど、背中や手などに優しく触れながら話すと、落ち着いて話を聞けることが多いです。

娘が癇癪をおこしパニックになっている時は、できる限り抱っこしたり身体をさすったりするようにしています。

最初は私が触れるのを拒否することもありますが、時間が経つと、自分から抱っこを求めてくることが多いです。

抱っこして、背中をさすっていると、だんだんと話ができる状態に落ち着いてきます。

パニックになっている時ほど、優しく触れることで落ち着いてくる子供は多いと思います。

抱っこする、背中や手に触れるなど、スキンシップをしながら、会話してみてください。

子供は安心して話してくれるでしょう。

(子供によっては触覚に敏感で、触れられることを極端に嫌う場合もあるので、子供の様子をよく見ましょう)

育児をする上でのポイントおさらい

育児に時間を割き、子供と接する時間が長くなるのは母親である場合が多いのが、日本の現状です。

子供と接する時のポイントを知ることで、育児が少しでも楽しく、ラクになることを願っています。

母親が自らを大切にし、明るい気持ちでいることも、子供との良い関係を築いていく中で大切なことだと、私自身、日々感じているところです。

子供と接するのにどうしても疲れた時は、パートナーや両親、公共のサービスに頼り、お母さんが少しでも明るい気持ちで子供に関われると良いです。