5歳から学研教室に通わせたら入学準備になる? 口コミ&メリット・デメリット徹底解説 

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幼児から小・中学生までが通える学習塾といえば、学研教室や公文が有名です。

入学前にひらがなの読み書きや算数の基礎は理解してもらいたいけど、通信教材は親が付きっきりで指導しないといけないので、大変…。
子どもがやりたがらなくて、手を付けてない教材がたまりがち…。
幼児教室や公文はお月謝の高さが心配。

そんな悩みがある方は学研教室が向いているかもしれません。

現在、年長の娘は5歳になってすぐの頃から学研教室に通っています。
学習面は先生にお任せしているのですが、読み書き、数の理解、毎日の学習習慣が入学前についてきていると実感しています。

今回は、幼児から小学生低学年の親御さん向けに、実際に学研教室に通わせた経験からメリットやデメリット、効果があったのかなどをまとめてみました。

学研教室とは?

プリント学習が中心の学習塾で、母体は教材や児童書・図鑑・教育関係の本を多く出している出版社の学研。
2021年3月現在で全国に約15,000教室を展開しています。

対象年齢は教室によりますが、幼児~高校生までと幅広く、最も多い年齢層は小学生です。
我が子が通っている教室は、幼児~中学生までが在籍しています。

「算数・国語コース」が基本の受講教科で、年長からは英語、3年生からは作文・読解コース、5年からは理科・社会がオプションで追加できます。

ほとんどの教室はフランチャイズ方式での経営で、先生は元教員や教育業界での勤務経験がある人が多いです。

学研教室の基本理念

子どもたちが学ぶ喜びを感じ、自信を持つことができるように、個々の持てる力に合わせて学習を進め、確かな学力の育成を図ります。自主的な学びで力をつけ、自信を持つことが、子どもたちの生きる力につながります。

引用元:学研教室公式サイト

この理念に基づいて教室運営が行われているのと、全ての教室で共通の教材を使って指導しているのが個人経営の塾との違いです。

そして、子供たちが自分で学び、学力をつけられる指導をモットーとしているのが、最大の特徴だと言えるでしょう。

学研教室ってどんなところ?

学習方法は?

一般的な集団塾のような一斉授業はありません。
その子の学習の進度に合わせたオリジナルプリント教材で学習します。
与えられた教材を自分で考え、解き進んでいく、いわゆる「自学自習」の形式です。

12級(年少相当)~1級(中学3年生相当)の12学年相当の級に分かれたプリントは、基本的に学年通りの進度(小学1年生=9級)ですが、本人の理解度に合わせて先生が教材を選んでもらえます。

また、幼児の場合は級の1番初めのプリントから順番通りにやるのではなく、得意・苦手な分野を考慮して学習します。

教室では国語・算数をあわせて4~5枚を解き、宿題も同じ量が出されます。
幼稚園児だと1日に1~2枚、10分で終わってしまう量なので、本人にも親にも、毎日楽しく取り組める程度の量です。

小学生になっても教室でも宿題でもやる枚数はほぼ変わらず、プリント1枚につき平均10分程度で解ける難易度なので、学校の宿題があっても負担なくできる量でした。

教室の雰囲気は?

少人数で先生の自宅や公民館などの一角で経営してる教室が多いです。
娘が通っている教室は先生のお宅の一部屋が教室になっていて、とてもアットホームで、まさに近所のおうちで習い事をしてるという感じです。

先生によりますが、基本的には少人数で和やかな雰囲気のところが多く、わからないときには気軽に質問にいけるので娘も通い始めてすぐになじめました。

解けたプリントは先生が採点して、間違えたところは100点を採るまで丁寧に指導してもらえます。

月謝は?

幼児~小学生までは、国語・算数で週2回コースが8,800円週1回コースが6,600円です。

英語を受講したい場合は年長から算数・国語に加えて3教科を受講する形になり、週2回コースで13,200円週1回なら11,000円です。

これらには指導費と教材費、消費税が含まれています。
それに加えて「マナミル」という連絡用アプリの利用料金220円を合わせて、月謝として支払います。

冬と夏の冷暖房費と年に2回行われる学力テスト「あすがく」(小学生以上)の受験料ぐらいで、教具や教材の営業などはほぼありません。

実際に通わせてみたらどうなった? 口コミまとめ

幼児~小学校低学年の子供を通わせたら学研教室に通わせてどうだったのか、口コミや筆者の体験談をまとめました。

お勉強系習い事が初めてな子の場合

先生がとてもよくほめてくださるので、子どもにやる気が出て、毎回楽しそうに通っています。(年中の保護者)

引用元:学研教室公式サイト

始めて3か月で、集中力やえんぴつの持ち方・筆圧などが変わってきました。小学校入学に向けた準備がしっかりできそうです!(年長の保護者)


引用元:学研教室公式サイト

家庭用通信教材では読み・書きができるようにならないので、学研教室に通わせたという娘の幼なじみのお母さんにも話を聞きました。

先生の根気強く丁寧な指導で、入学前にはひらがなの読み・書き・繰り上がり無しの足し算と引き算など、1年生1学期の内容は定着。
幼児は算数・国語(「もじ」「かず」)以外の知育プリント「ちえ」もあり、オリジナルの迷路や間違え探しなどで柔軟な思考力を養えたと感じています。

スモールステップで進んでいくので、たくさん褒めてもらえ、子どもの自信を付けさせる指導が基本です。
1学年(=1つの級)のなかで何度も似たような問題を繰り返し、無理なく学習内容が身についたとのことです。

また、宿題が少なめなのでマイペースな子にも向いています

お勉強系の習い事が初めてでも、学研教室なら無理なくスタートすることができるでしょう。

先取りしたい子の場合

娘は年少から通信教材を受講し、ひらがなの読みや簡単な数の理解ができている状態で入会しました。

最初は年中の終盤~年長の序盤あたりのプリントをしていたのですが、簡単なのでスラスラ解けます。
それが自信になり、通塾するのが楽しくなるという良いスパイラルが生まれました。

また、学習の単元が多岐に渡るので、意外とその子の苦手分野も浮き彫りになるのも学研教室ならではです。
そこでつまずいてもそのままではなく、ちゃんと先生のフォローがあり、壁を超えることも覚えられました。

しかし、年長のプリントが簡単でスラスラできても、年長の秋から小学1年生の級に上がることはなく、「発展」と呼ばれる深掘りして学ぶためのプリントがあります。
現在、娘は学年と同じ年長相当の10級の基本学習と発展学習の両方を行ったり来たりして学んでいます。

学研教室のメリット

月謝が安い

学研教室では、国語と算数の2教科の場合は8,800円~です。

週に2回教室に通い指導してもらって、さらに時間が余りがちな幼児~小学校低学年の子たちは都道府県パズルや工作をさせてもらえるという、なかなか家庭ではできない内容です。

また、学研と競合する習い事の公文は1教科7,000円を超えるので、学研教室の月謝は学習塾をはじめ、習い事のなかでもかなりお手頃な方でしょう。
むしろ、これが一番のメリットだと言っても過言ではありません。

深掘りで学力アップ

学研教室では算数と国語の2教科受講が必須です。

すべての教科の基礎となる算数と国語の2教科を同じ方針に乗っ取って学ぶので、総合的に学力を伸ばせます。
文部科学省が定めた学習指導要領を網羅した内容のプリントで、その学年の単元をより深く理解することができるのも学研教室のオリジナル教材の特徴です。

やはり母体が教材や児童書に強みを持つ出版社なので、子供の目を引くイラストや囲み解説があり、よくできていると感じました。

特に幼児向けは小学校受験の問題と似ているものも多く、「考える力」を伸ばせる教材です。

さらに教科書に準拠した基本の教材を終えたら、同じ学年の発展教材があり、さらに深く考えて解く問題が取りそろえられています。
こうした繰り返しで読解力・思考力・表現力が身につくのです。

学研教室のデメリット

中学受験には不向きかも

中学受験は受験対策のために漢字や計算などを先取り学習することが必要とされています。

学研教室では基本的には本人の学年に合わせた進度で学習するので、先取りはさせない教室がほとんどです。

また学習指導要領に準拠した内容の教材なので、独特の出題が多い中学受験の対策もやっていません。
ですから、中学受験を目指す場合は小学校高学年には受験塾に転塾した方が良いでしょう。

しかし、公立中学校へ進学予定の方は学研教室が向いています
学校の進度に合わせて理解を深めさせることは、学研教室の得意をすることです。
「できた!」という経験が自己肯定力を高めるので、学校の成績アップには効果的なフォローをしてもらえます。

国語か算数のどちらかだけを習うことができない

学研教室では幼児~小学生は国語・算数2教科がセットで受講することが必須。

「国語または算数のどちらかだけを受講したい」ということができません。
また、英語も単科での受講はできません(英語アドバンスコースという英語特化型コースは除く)。
国語・算数にオプションという形で3教科の受講になります。

これは国語・算数の両方をバランス良く学習することで、総合的な学力をつけるという方針だからです。

入学準備+αの効果で基礎学力アップの効果あり!

通い始めて約1年経ったところですが、娘はとても楽しく通っています。

苦手なパズルなどの「ちえ」分野の問題も、先生からヒントをもらうことで挫折することなく取り組めています。

幼児から学研教室に通うことで、読み書きや算数の基礎だけではなく、挨拶や靴をそろえるなどの礼儀作法も身につきました
そして、他人から勉強を教えてもらう経験や毎日宿題をする習慣ができたことは、入学準備として十分だと感じています。

無料体験や入会金無料のキャンペーンを年4回程度やっていて、無料体験の前には先生との面談や学力診断もしてもらえます。
興味がある方は、このタイミングでお近くの教室で体験してみてはいかがでしょうか。