【初心者向け】子どもと一緒にガーデニング! おすすめの花と野菜7つ

教育

昔と違ってなかなか自然と触れ合う機会も少なくなっている、現代の子どもたち。
さらに昨今の事情もあり、おうち時間が増え、ますます外での遊びや楽しみが減っている家庭も多いでしょう。

そこで親子で一緒にガーデニングをはじめてみませんか。

美しい花や自家栽培の野菜など、植物が身近にあると心が和みます。
広い庭や立派な家庭菜園がなくても、玄関先やベランダーで、プランターで1種類を育てるだけでもじゅうぶん楽しめますよ。

おうち時間が増えた去年から、我が家の狭い玄関でも鉢を並べて、春はチューリップやビオラ、夏はアサガオやミニトマトなどを育てています。

この記事では、親子でガーデニングをするメリットや、初心者にも育てやすいおすすめの花と野菜をご紹介します。

子どもと一緒にガーデニングをするメリット

「育てる」ということで心の成長

花や野菜を育てることは、子どもの心の成長を大いに促します。

美しい花が身近にあるだけで、大人も子どもも心が明るくなるのは間違いありません。

毎日世話をすることで、花が咲いたり野菜を収穫できたときは成功の喜び、逆に水をやらなければ枯れる、ちぎってしまった葉や花は元に戻らないという失敗の悲しみの経験をするでしょう。
これらを体感することにより、命あるものの大切さを知ります

花が咲けば、美しいものを愛でる感受性が育まれ、野菜を収穫すれば、食べ物への感謝の気持ちが生まれます
これらの経験を通して人と自然の関わり方を知り、心が豊かに育つことが、一番のメリットです。

親子のコミュニケーション

子どもが幼稚園・保育園などに通うようになると、親子で一緒に過ごす時間は少なくなります。
しかし、一緒にガーデニングをすることにより、親子で共有できる時間が増えるでしょう。

また、花や野菜の話題で親子の会話も増え、子ども目線での物の見方を知ることで、子どもへの理解が深まります。

そして子どもに任せっぱなしにせず、一緒に育てることが大事です。
家族やきょうだいで同じ花を育てて何色が咲くか、誰の鉢が一番最初に咲くか、または最後まで咲いているかなどをみんなで観察するのも楽しいですね。

探求心や知識欲が芽生える

最初は一緒に水やりをしているだけでも、「元気に育てるには、土が乾いたらお水をやらないといけない」「お花はお水以外にも何が必要か」を考えていくようになります。

どうしたらたくさん花が咲くのか、いっぱい収穫できるのかを工夫していくうちに探求心が身につきます。

また我が家の子どもたちは植物を育てていくうちに花に興味を持ち、散歩のときに見かけた木や草花の名前を知りたがるようになり、植物図鑑を購入しました。
すると今度は植物図鑑が愛読書になり、カタカナに興味を持ちはじめ、小学校入学前に自らカタカナを覚えることができました。

このように、ガーデニングは探求心や知識欲の芽生えという効果も生まれます。

小学校の生活科の授業の先取り

小学生になると生活科」の授業で植物を栽培し、観察します
もちろん、植物を育てた経験がなくても花が咲き、野菜が収穫できるように指導してもらえますが、就学前に経験があった方が心の余裕を持って授業に臨めるでしょう。

また、夏休みには学校で育てた植物を鉢ごと持って帰って観察や世話をすることが宿題になるので、家でガーデニングをしておくと「予行練習」にもなりますよ。

ガーデニングの始め方

用意するもの

玄関やベランダでガーデニングを楽しむのに必要最低限な道具は下の7つです。

  • プランターまたは鉢
  • 土(市販の培養土や鉢底石、肥料)
  • 移植ごて(スコップやシャベル)
  • 軍手(大人用と子ども用)
  • じょうろ(軽くてシャワータイプのもの)
  • 園芸用ハサミ
  • 植えたい植物の種・苗・球根など


これらはホームセンターに行けば全て揃います。
大きなプランターを置く場所がない方や、まずは1種類だけと考えている方は、小さなプランターや鉢が100均でも買えるので、普段の買い物のついでのぞいてみてくださいね。

また、鉢、土、種が揃っているお手軽栽培キットもホームセンターやインターネットで購入することができますので、これを使えばより気軽に始めることができます。

注意する点

ガーデニングではプランターや鉢に土を入れて花などを育てるのが一般的です。
それゆえに近所とのトラブルにならないように注意しなければならない点がいくつかあります。

まず、マンションのベランダなどでやる場合は、手すりの近くに置くのは避けてください
子どもが鉢やプランターを足掛かりにして手すりを越え、転落すると命にかかわります。

そして避難経路の近くには置かないようにしましょう
火災などで避難しなければいけない場合に鉢などが避難の妨げになってはいけません。

また、排水溝に土や枯れた葉などのゴミが流れないように、こまめに掃除することも心がけてください。

一軒家の玄関前の場合も、敷地からはみ出さないようにしましょう
虫がついたら、近所に迷惑をかけないように早めの対処が必要です。


台風などの強風で倒れたり、鉢ごと飛ばされたりすると危険なので、荒天の予報のときは玄関のなかに入れるなど、風の影響を受けない場所に移動させてくださいね。

初心者におすすめの花・野菜7つ

パンジー・ビオラ

植え付け時期:10月~12月 開花時期:10月~5月
おすすめの植え方:苗

冬から春の花壇の代表的な花であるパンジーとビオラは同じスミレの仲間。
違いは花の大きさだけで育て方は同じです。

基本的には寒さに強く、寒冷地以外では外で冬越しできるので、日当たりののいい場所に置き、土が乾いたら午前中に水やりをするようすれば、株が大きくなりながら次々と花が咲き、長期間楽しめます。

チューリップ

植え付け時期:10月~11月 開花時期:3月下旬~4月
おすすめの植え方:球根

春の花の定番ともいえるチューリップは小学1年生の生活科で取り上げる花です。

秋に球根を植えると、プランターの土が乾いたら水やりをするだけで、2月下旬ごろに芽が出ます。
芽が出たら水やりの回数を増やすだけで、桜の季節には色とりどりの花が咲くでしょう。

プランターや鉢を置く場所もないという方でも水栽培で育てられるキットが販売されています。
根が伸びていく様子を観察できるので、水栽培もおすすめですよ。

アサガオ

種まき時期:5月~6月 開花時期:7月~9月
おすすめの植え方:種

夏の花の代表といえばアサガオ。
小学1年生の生活科でも育てるので、子どもたちにもよく知られている花です。

1年生でもちゃんと花を咲かせられるぐらい育てやすく、日常のお世話は水やりだけ。
つるが伸びる植物なので、支柱を立ててあげましょう。

種ができれば、次の年まで冷暗所に保管してまた蒔くとその種から花が咲かせることができます。

ニチニチソウ

植え付け時期:4月~5月 開花時期:5月~10月
おすすめの植え方:苗

夏の花壇の定番の花でもあるニチニチソウは暑さにも強く、丈夫で育てやすいです。

ゴールデンウィーク前後にホームセンターなどで手ごろな値段で苗が売っています。
次々と花を咲かせるので子どもも飽きることなく楽しんでくれるでしょう。

基本的に水やりだけでも育ちますが、咲き終わった花はポロリと落ちるので、カビや病気を防ぐためにも取り除くことをおすすめします。

ミニトマト

植え付け時期:4月下旬~5月初旬 収穫時期:7月~8月
おすすめの植え方:苗

プランターで育てやすい定番の野菜No.1だと言われているミニトマト。

小学2年生の生活科でもミニトマトの栽培をする地域が多く、育てやすくて実のつきが良い品種が多く出回っています。
日あたりの良い場所で、やや乾燥気味に育てるのがコツです。

野菜が苦手な子どもも自分で育てた野菜なら喜んで食べるかもしれません。

オクラ

植え付け時期:4月~5月 収穫時期:7月~10月
おすすめの植え方:種

夏に旬のオクラは初心者にも育てやすい野菜です。
切り口が星型でかわいい!と子どもに人気があります。

暑さにも強く、1本の株から次々と花が咲いて実もなりやすく、たくさんの収穫が期待できますよ。

プランターに種を直まきすることができるので、種から育てて実を収穫する体験ができるのも魅力です。

ネギや豆苗でリボベジも

植え付け・収穫時期:1年中

リボベジとは「リボーンベジタブル」の略で、野菜の切れ端を栽培して再収穫することです。

有名なのものはネギや豆苗。
根を水につけ、室内の明るいところに置き、毎日水を変えて栽培します。
ネギは2週間、豆苗は1週間で再収穫が可能です。

キッチンの片隅でもできるうえ、毎日見違えるほど成長するので、子どもも興味津々でしょう。

失敗してもいいから挑戦してみましょう

100均やホームセンターに行けば、必要なものは一通り揃い、購入から植え付けまでも半日あればできてしまうガーデニングは誰でも簡単に始めることができます。

最初は種や球根を植え、水やりするだけでも咲く、アサガオやチューリップがおすすめです。

命あるものを育てるという経験は、思いやりや優しい心が養われます
もし、枯れてしまってもそこから得られる経験は大きいでしょう。

おうち時間を充実させて、心にうるおいが欲しい方や親子で何か始めてみたいと思ってる方、一度チャレンジしてみませんか。