保育園の登園拒否の原因とは?対処法はあるの?(年中、年長の場合)

育児

保育園に通うお子さんのいるご家庭では、1度は登園拒否に悩んだことがあるのではないでしょうか?


登園拒否は保育園に入園して1年目に起こると思われがちですが、保育園に十分慣れた年中や年長でも起こることがあります。


この記事では、我が家の長女の経験から、年中や年長で起こる登園拒否の原因と対処法についてまとめました。


お子さんの登園拒否に悩んでいる方は、ぜひ最後までお読みいただき参考にしていただければと思います。

保育園に慣れた年中・年長でも登園拒否は起こる

楽しく保育園に通っているお子さんでも、年中や年長になって突然登園拒否をすることがあります。

我が家には現在年中の長女と保育園未満児の二女がいますが、自由遊び中心の園だったこともあり楽しく通えていた保育園ですが、長女が年中で登園拒否の経験が数回あります。

長女はどちらかと言えばやや神経質・完璧主義、二女は楽天的・天真爛漫といった性格の異なる2人ですが、よくよく考えてみると、長女の登園拒否になったのは下記のようなタイミングでした。

・ゴールデンウィークやお盆休み、年末年始休暇など、長期休暇明け
・発表会など、園でのイベントの前
進級前後
苦手な取り組みのある時期

我が家の子供たちは本当に保育園で遊べるのを楽しみにしていて、普段は休み明けでも「明日は保育園だよ」と伝えると喜ぶタイプです。

周りのお母さん方に登園拒否の話をすると驚かれるほどですが、周りの話を聞くと「年中」「年長」になってからの突然の登園拒否は意外とあるということがわかりました。

子供が登園拒否した原因

では子供たちが登園拒否をした原因はなんだったのでしょうか?

我が家では登園拒否のタイミングにその原因を探る手がかりがありました。

長期休暇明け登園拒否の原因

我が家ではゴールデンウィークやお盆休み、年末年始のお休みなど、4~10日と長期休暇明けは特に登園拒否の確率が高くなります。

こういった長期休暇明けに登園拒否が起こりやすいのは、長期期間中に

いつもよりゆったりしたスケジュールで過ごせた
・いつもより両親や祖父母と長く一緒に過ごせた
・いつもよりお出掛けなど楽しい時間が過ごせた

といったことが関係しているようです。

両親や家族と長く一緒に過ごせた長期休暇により、両親から離れて過ごす保育園が寂しく憂鬱なものに感じてしまうのです。

実際に子供たちは、長期休暇明けの登園拒否では「お母さんと離れたくないから保育園行きたくない」「お母さんとずっと一緒にいたい」と言うことが多いです。

イベント前の登園拒否の原因

イベントと言えば運動会や発表会ですが、我が家の長女は発表会の前に登園拒否を起こしたことが2度ほどありました。

普段の練習としてはとても楽しんでいる様子だったのですが、本番前に何度か行われる全体を通したリハーサル、どうやらこれが原因のようでした。

理由はまさに、

疲れるから
遊ぶ時間がないのが嫌

といった感じ。

リハーサルといっても3学年を縦割りにした2部制だったため、通しで行っても1時間半くらいだったとは思うのですが、精神的にも肉体的にも疲れるようでした。

さらに発表会などのイベントの前にはどうしても自由遊びの時間が減り、出し物の練習の時間が多くなるため、上記の理由で登園拒否がありました。

思えば年少の時はリハーサルを嫌がる様子はありませんでした。おそらく、全体リハーサルを初めて経験した年少で、『リハーサルの日=疲れるし遊べない』というイメージが付いた為だと思います。

進級前後の登園拒否の原因

長女の場合、年中、年長への進級前の3月や進級直後の4月にも登園拒否とまではいかないまでも、行き渋りがありました。

年中さんの3月と言えば、自分たちが園で最年長になるという意識が強くなる時期です。

子供たち自身もはっきり言葉にできないながらも心の底にはいろんな不安があったのだと思います。

進級すると、これまで関わったことのなかった先生が担任になったり、お友達が増えたり減ったりと環境がガラッと変わって精神的に疲れる要因も多かったです。

大人でも周りの環境が変わるとストレスを感じるように、環境の変化に慣れていない子供たちにはより負担が大きいのかもしれません。

その他の登園拒否の原因

子供によって得意なこと苦手なことがあると思いますが、長女の場合は縄跳びが苦手で、年中になると始まる縄跳びが登園拒否の原因になることもありました。

幸い子供たちの通う保育園では、特にみんなで練習する時間があるわけではなく、練習表(できたらシールが貼れる)が用意されやりたい子は練習するといった感じだったため、長女は登園拒否とまではなりませんでした。

教育色の強い園では、こういった苦手な取り組みが原因で登園拒否が起こることもあるようです。

上記のように、様々なタイミング、様々な原因で登園拒否を起こした長女ですが、ここからは我が家が行った対処法とその結果についてお話します。

登園拒否にやってよかったと思う対処法

様子を見て1日だけ休ませる

長女も登園拒否した時に、1日だけという約束で保育園を休ませた経験があります。

この対応をした理由は、明らかに子供たちが疲れており表情が暗いと感じたことと、たまたまタイミング良く仕事が少ない時期で有給を取りやすかったこともあります。

この時、子供自身もなぜ行きたくないのか自分でもはっきりした理由はわからない様子でしたが、タイミングが進級して少ししてからだったこともあり、環境の変化に疲れているのかなと感じました。

1日休ませた結果、先生からの連絡帳にも「ご両親に気持ちを受け止めてもらったという安心感から、その後スムーズに園生活を送れています。」とお返事をいただきました。

帰ってきたらたくさん遊ぼうねと具体的に約束する

連休明けなどは、「お母さんとずっと一緒にいたいから休む」と言って登園拒否をすることが何度かありました。

その場合は「休んでもお母さんは仕事だから一緒にはいられない」ことを伝え、それでも休みたい!という場合には、保育園から帰ってきたらいつもより多く遊ぼうねと約束をしました。

この時のポイントは具体的に何をして遊ぶか、何時まで遊ぶかを決めること!

「頑張ったらいいことがある」を具体的にイメージさせることができれば効果的です。

特に保育園児は就寝時間が遅くなりがちで、我が家も普段は帰ってから一緒に遊ぶ時間がないのですが、この約束をした日だけは特別に、30分や1時間夜更かしして親子で遊べることにしました。

場合によっては習い事を休ませて、遊ぶ時間を確保したりもしました。

普段楽しく保育園に通えている我が家では、この「お母さんと一緒にいたいから休む」という理由の場合、一旦保育園に行ってしまえば楽しく遊べることがほとんどで、「もし本当に帰りたくなったら、先生に言ってね。迎えにいくから。」とも伝えていましたが、連絡がくることはありませんでした。

苦手な取り組みがあることを担任に相談する

長女は年中の頃、縄跳びが嫌で行き渋ることがありました。

みんなで練習の時間があるわけではなく、やりたい子は自由遊びの時間に取り組んで、練習表のクリアした項目にシールを貼っていくというものだったのですが、長女は最初の練習で友達のように上手く飛べず、苦手意識がついてしまった様子でした。

強制の取組みではないものの、長女の性格上みんながわいわいやっているとやらないといけないのかな、でもやりたくないな、という気持ちだったのだと思います。

そこで担任の先生に、長女が縄跳びの取組みが嫌な様子であることを相談したところ、先生から縄跳びに誘って嫌そうな様子だった時は別の遊びに誘ってみましょうか?と提案していただきました。

この方法が功を奏して「やってもいいし、やらなくてもいいんだ!」と安心した様子で登園できるようになりました。

私は何事もやりたいことだけやればいいとは考えていませんが、幼児期には敏感期というものがあり、興味のないものを嫌々練習しても上達しないし、逆に興味を持ったいわゆる敏感期に練習に取り組む方が上達スピードも全く違うものになると感じています。

ですので、やってもやらなくてもどちらでも、というスタンスの取組みであれば、無理しなくていいかなと思っています。。

登園拒否にこれはしない方がよかったと思う対処法

これはダメだったな~と思う対象法はズバリ、おやつで釣る方法です。

頑張って保育園いけたら、帰りにおやつ買ってあげるから!

これははじめは効果的なように思えましたが、スーパーやコンビニに行きたい欲求が強くなりすぎて、普段から帰りにスーパーでおやつ買いたい!とごねるようになってしまいました。

お迎えの時間は子供も疲れている時間帯で、ぐずりやすいタイミングとも言えます。

そのため、普段はきちんと話せば「毎日おやつは買えない」ことを納得してくれる子供でも、疲れも相まってなかなか気持ちの切り替えができないことが多かったです。

遊びなど親子のスキンシップの時間を約束する対処法と似ているようで、その後の展開は全く違ったものになりま

した。

親子のスキンシップでは信頼関係を積み重ねることにもなりますが、物を与えてその場を収める方法は結局その場しのぎにしかならないと感じた経験でした。

まとめ

以上、我が家の子供の経験をもとに登園拒否の原因とその対処法についてお話しました。

登園拒否の原因は子供により様々で、対処法も子供によりどうしたらいいかは様々ですが、我が家の経験が少しでも参考になると嬉しいです。

大人には大したことではなくても、子供にとっては重大なことかもしれません。

時には、子供の意見に耳を傾けて、無理をさせずに気分転換させてみるのも必要ですね。