人気キャラクター「しまじろう」でおなじみの幼児用通信教材「こどもちゃれんじ」。
「テレビCMやインターネット広告で見たことがある」「お友達がやっている!」ということで気になっている方も多いのではないでしょうか。
実は我が家も長女は0歳児コースを、次女は年少、年中コースの合計約3年間受講しました。
そこで今回は、「こどもちゃれんじ導入を検討している」「こどもちゃれんじって高くない?」「うちには合うのかな?」という方に、実際に子どもを受講させた筆者の本音レビューをご紹介します。
目次
こどもちゃれんじとは? 他の教材にはないオリジナル要素
0~6歳まで一貫して同じ通信教材のプログラム

「こどもちゃれんじ」は0歳~6歳(年長)までが受講できる幼児用通信教材です。
小学生向け通信教材「進研ゼミ」も作っている大手の教育関連企業「ベネッセ」が制作・販売しています。
一番の特徴はオリジナルキャラクター「しまじろう」とその仲間たちが登場することと、知育玩具「エデュトイ」をはじめとする子どもの自主性と学ぶ力がつく教材です。
0歳~年長までの各学年のコースの名称、料金、届くものなどを表にまとめてみました。
コース (対象年齢) | 受講料※ (消費税込) | 内容 | 主なおもちゃ |
baby(6か月~1歳) | 2,074円 | 絵本 エデュトイ 育児情報誌 | ・しまじろうおきあがりこぼし ・でるでるキューブ&くるくるキューブ ・すいすいルーピングコースター ・ころりんメロディーケーキ |
ぷち(1~2歳) | 1,980円 | 絵本 エデュトイ DVD(2ヶ月に1枚) 育児情報誌 | ・おしゃべりトイレちゃん ・しまじろうパペット ・ひかる!リズムリトミックドラム ・きらきら知育ブロック |
ぽけっと(2~3歳) | 1,980円 | 絵本 エデュトイや工作などの特別教材 DVD(2ヶ月に1枚) 育児情報誌 | ・音声タッチペンはてなくん ・かたち・いろ えらんでつうろう!ケーキやさん ・はなちゃんおせわセット ・なりきり おみせやさんセット |
ほっぷ(年少) | 1,980円 | 絵本 キッズワーク エデュトイなどの特別教材 DVD(2ヶ月に1枚) 育児情報誌 | ・ちゃれんじえんごっこせっと ・ひらがなパソコン ・かずのドーナツやさん ・どうぶつバランスパズル |
すてっぷ(年中) | 2,480円 | 絵本 キッズワーク エデュトイなどの特別教材 DVD(2ヶ月に1枚) 育児情報誌 | ・ひらがななぞりんパッド ・スライダーゴーゴー ・いきものかんさつゴー ・とけいマスター |
じゃんぷ(年長) | 2,480円 | 絵本 キッズワーク パワーアップワーク エデュトイなどの特別教材 DVD(2ヶ月に1枚) 育児情報誌 | ・かきじゅんナビ ・おじぎそうおせわセット ・3wayべんきょうマシン |
0~6歳まで同じ通信教材として継続できるのは、大手ではこどもちゃれんじだけです。
0歳児用の「baby」から2~3歳児用の「すてっぷ」まではエデュトイと絵本がメイン、年少~年長はワークと絵本が毎月、エデュトイの数は減りますが、ひらがな、数、プログラミングなどの学びへの直接の導入になる内容の玩具に変わっていきます。
DVDは1~2歳児用の「ぷち」からは2ヶ月分が1枚に収録され、絵本やエデュトイと連動した内容が中心です。
次号以降の教材の内容のお知らせもあり、やめたくなくなる工夫もされています…。
月齢・年齢に合った知育玩具「エデュトイ」
こどもちゃんれんじが他の通信教材との一番の違う部分が「エデュトイ」です。
エデュトイは体験できる知育玩具がコンセプトで0歳児コース「baby」は月齢、1歳以上のコースは年齢にあったエデュトイが届きます。
長女が0歳のとき受講した際に届いたエデュトイは、次女も気に入って遊び、またフリマアプリでも結構高値で取引されているところを見ると、どんな子にも興味を持ちやすく安全な良いおもちゃであることがわかります
トイレトレーニングや幼稚園ごっこセットなどの子供にとって新しく始まる不安なことも、遊びのなかで疑似体験し、安心感を与えるような仕掛けがあります。
また、入学準備に大事なひらがなへの興味が湧きやすい教材は他の幼児用の教材よりも群を抜いています。
年長ではオジギソウを育てるキットも届くので、生活科で植物を育てる先取りができるのはいい経験になるでしょう。
年中からは「総合」「思考力特化」の2コースから選べる
年中コース「すてっぷ」からはワーク、エデュトイとDVDがバランス良く構成された「総合」、ワークが中心になった「思考力特化」の2つから選択できるようになります。
料金はどちらを選んでも同じです。
こどもちゃれんじを受講する家庭の多くは総合コースを選んでいるようです。
「思考力特化コース」のエデュトイは学年の初めのメインととなる1種類のみ、DVDはつきません。
その代わり「キッズワーク」は総合コースの最大2倍の64ページ、さらに思考力特化コースの独自ワーク「思考力ぐんぐんワーク」は難易度も高く、24~32ページとボリュームがあり、やりがいはあります。
しかし、エデュトイあってこそのこどもちゃれんじという思いから、個人的にはあまりおすすめしません。
また、2~3歳児の「ぽけっと」は保育園などですでに集団生活をしているか、家庭保育か、年少「ほっぷ」は3年保育、2年保育、保育園からコースが選べて、絵本とワークの内容が微妙に違うというきめ細やかさはさすがです。
こどもちゃれんじのメリット4つ
エデュトイとDVDは最強!

やはりこどもちゃれんじの最大のメリットは、エデュトイとDVDです。
知育玩具や教育のプロが開発したオリジナルなので、こどもちゃれんじでもらえる玩具が欲しければ受講するしかありません。
年齢に合ったエデュトイは最初の数回だけ親と一緒に遊ぶと、もう一人で遊び方を覚えられ、繰り返し遊ぶことで「遊びながら学ぶ」「自ら考えて遊ぶ」が自然と身につきます。
電池で動いたりしゃべったりするタイプのエデュトイの電源を入れると「いっしょにあそぼう!」という声かけから始まり、成功したら必ず褒めてくれます。
どうしたら子どもがやりたくなるか?が考えつくされて開発されているのを感じました。
またエデュトイは本体が届いた後に、追加パーツやカードが最長で半年に渡って継続的に届きます。
飽きた頃に新しい使い方のできるものが届くと、また遊びたがるような構成になっているのはさすが!と思わせる構成になっています。
DVDは1ヶ月分あたり30分ほどのちょうど良い長さで、1コンテンツあたり長くても10分、しまじろうと仲間たちが登場するコンテンツが多く、子どもが釘付けになります。
旅行のときにも持っていったこともあり、かなり重宝しました。
エデュトイの使い方も映像でわかりやすく解説されていたり、絵本のテーマに沿ったアニメが入っていたりと、親が忙しくてもDVDが助けてくれるような内容です。
しまじろうへの親しみが継続への力になる
しまじろうは1988 年にこどもちゃんれんじのキャラクターとして誕生しました。
誕生してから30年以上、テレビアニメも20年以上放送され、子どもたちのなかでもアンパンマン、ガラピコぷ~などの「おかあさんといっしょ」の人形劇に次ぐ人気キャラクターだと言えます。
そして、0歳児コースではしまじろうも0歳、年長コースはしまじろうも6歳です。
0~6歳まで一緒に成長し、妹が生まれたり、少しずつお友達の登場キャラクターが増えたりと子どもが体験する身近な出来事が起こるので、親近感が持て、継続への力にもなるでしょう。
「しつけ」の強い味方
こともちゃれんじは0歳からのコースもあるので、「お勉強」だけではなく、「しつけ」「自立」にも力を入れた教材です。
イヤイヤ期・着替え・トイレトレーニングの1~3歳までの育児のヤマ場を乗り越えるヒントもたくさんあり、育児に悩むパパとママの強い味方になってくれたという声が多く聞かれます。
4~6歳の幼児向けの絵本は社会性が身につく「お話」が一番ページ数を占めていて、お友達との関わり方、公共の場でのマナーも絵本とDVDでしまじろうたちと一緒に学べます。
ゲームに負けるときもある、その気持ちをどうやって自分のなかで処理するかという課題も扱い、心を育むことを大事にしている姿勢がわかり、選んでよかったと感じました。
難易度は普通~簡単なので自信と机に向かう習慣がつく

総合コースのワークはそれほど難易度は高くありませんが、国語・算数は小学校1年生の1学期のレベルはじゅうぶん先取りしている内容で、入学準備は心配ないレベルの学力が身につくので安心です。
特に興味がないと全然覚えられない文字と時計は、エデュトイで興味付けをして、ワークで実際に問題を解いて自信をつけられるようになっています。
達成感と自信がつきやすいので、自然と机に向かう習慣がつくでしょう。
他にも年長コースは人体のしくみや日本地図の特別教材が届き、「自然科学」「地理」の内容が充実しているので後の理科・社会への興味を引き出すところまで到達できます。
こどもちゃれんじのデメリット3つ
受講料が高め
受講料が月々払いにすると「ぷち」から「ほっぷ」までは2,379円(税込)とポピーや市販のワークに比べると高めです。
少しでもお得に受講したいという方は、12ヵ月分一括払いにすると、1ヶ月あたり1,980円(税込)になりますが、総額23,760円の支払いは少し勇気がいる金額ではありますね…。
さらに「すてっぷ」「じゃんぷ」は月々払いだと2,980円(税込)、12ヶ月分一括払いにすると、1ヶ月あたり2,480円(税込)と値上がりするので、決して安い方とは言えないでしょう。
その分、内容は豪華なのですが、たくさん届くDMや毎月の教材と一緒に入っている案内のリーフレットを作るコストを削減すればもっと価格を安くできるのに…と思ってしまいます。
教材がかさばる
幼児ポピーやZ会などのワークが中心の教材に比べて、かなり教材がかさばります。
特にプラスチック製の大きくて持ちやすいと評判の良いエデュトイの収納に困りました。
ちなみに、2年分でカラーボックス2段を占領する量になるので、受講を検討されている方にはぜひ収納場所の検討もおすすめします。
ワークのページ数が少ない
年少コースの「ほっぷ」から本格的にはじまるワークですが、「遊びながら学ぶ」をコンセプトにしているからなのか、ページ数は少なめです。
最高学年である年長用の「じゃんぷ」でも総合コースでは「キッズワーク」「パワーアップワーク」でそれぞれ毎月9課題ずつ、合計18課題しかありません。
次女は年中の頃、届いて1週間ほどで終わらせてしまうこともしばしば。
ワークの量を増やしたいなら「思考力特化コース」や有料オプションの「プラス」がありますが、コスパが良いとは言えません。
やはりエデュトイで遊んで体験して学ぶということがねらいである以上、仕方ないのかもしれませんね。
こどもちゃれんじが合う家庭・合わない家庭
我が家がこどもちゃれんじを受講した理由・やめた理由
こどもちゃれんじが合う、合わないは必ず家庭の事情やお子さんの性格によってあります。
まずは、我が家が受講した理由とやめた理由をそれぞれ紹介します。
長女は0歳6ヶ月~1歳3ヶ月まで「baby」を受講していました。
始めたのは、おもちゃの与え方と関わり方を知りたかったのと、やはりエデュトイが目的でした。
エデュトイは長女も気に入ったようで、しまじろうのおきあがりこぼしを振り回して音を楽しんだり、いろんなしかけのあるキューブ型おもちゃを旅行に持って行って結構長く遊んでくれたりしたのも、良い思い出です。
いまだに、おままごとのときにひっぱりだして遊んでいるものもあります。
やめた理由はある程度エデュトイが揃い、満足したというのが一番の理由です。
また親子でアクティブに外に出かけるのが好きだったので、これ以上おもちゃを増やすことにメリットを感じなくなり、「ぷち」への継続はしませんでした。
次女は幼稚園入園と同時に「ほっぷ」から入会し、2年間受講しました。
始めた理由は、しまじろうが大好きでテレビアニメの録画を何度も見ていたのと、長女が幼児ポピーを受講していて、通信教材に興味を示したのですが同じ教材はもったいない気がして、違う教材を受講したかったからです。
それなら、しまじろう好きな次女にぴったりで、3歳ぐらいにちょうどいい知育玩具が欲しいということもあり、こどもちゃれんじを選びました。
2年間受講し、やめた理由は、やっぱりおもちゃが増えすぎたからです。
また、こどもちゃれんじのワークが簡単過ぎるようで物足りなくなったので、学研教室に乗り換えることにし、年長用の「じゃんぷ」への継続はしませんでした。
こどもちゃれんじが合う家庭

こどもちゃれんじが合う家庭は、ずばり、先ほど紹介したメリットと家庭での育児方針や求めている教材が一致する家庭です。
- 子供が第一子でどんなおもちゃを買えばいいのかわからない。
- DVDやキャラクターの力を借りることに抵抗がない。
- ワークだけじゃなくて、「体験」を重視させてあげたい
知育玩具を与えたいけど、どれを買えばいいのかわからない、知育玩具の効果的な遊ばせ方がわからないという方には、プロが開発したエデュトイを届けてくれるこどもちゃれんじが大いに役立ちます。
「またしつけをストレス少なめでやりたい」と考えている家庭には、しまじろうの力を借りて楽に育児ができることが多いでしょう。
そして机に向かう習慣も大事ですが、遊びのなかから学ぶことが成長につながる幼児期。
色や形もおもちゃで遊ぶうちに自然と身につくのが理想ですよね。
こどもちゃれんじが合わない家庭
逆に受講をおすすめしないのは、
- おもちゃはたくさんある。物が増えるのが嫌。
- お金をかけずにワークをたくさんさせたい。
- キャラクターものが嫌い。
の3つが当てはまる方です。
特に2人目以降のお子さんは、慎重に検討することをおすすめします。
基本的にエデュトイは丈夫なので「お下がり」ができます。
数年に一度、リニューアルしますが一部が変わるだけなので、全く新しいエデュトイが届くわけではありません。
ワーク中心の通信教材をやらせたいのであれば、難易度に合わせて「幼児ポピー」や「Z会幼児コース」などをおすすめします。
幼児ポピーのレビューを知りたい方は幼児ポピー(ポピっこ)のレベルは? 入学準備として導入したレビュー の記事も合わせてご覧ください。
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こどもちゃれんじはワークだけではなく、知育玩具やDVD、アプリなどの様々な種類の教材を使って「遊びながら学ぶ」を実践できる優秀な教材だといえます。
とはいえ、家庭それぞれの考えやお子さんによって合う、合わないがあるでしょう。
少しでも興味がある方は資料請求をされることをおすすめします。
資料請求だけで0~1歳のお子さんには、5,000円相当もするファミリアとのコラボのフード付きバスタオルがもらえます。
1歳児コースの「ぷち」以降は絵本かワークどちらかとDVDの体験版がもらえます。
学年のメインとなるエデュトイは8月号までもらえることが多いので、夏休み中に入会すればお得に受講できるでしょう。
気になる方は、お早めに検討してくださいね。